『「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス』(好井裕明)についてのすべてのヨミメモ


「あなたはどのような差別を受けてきましたか」
私が、あたりまえのようにこともなげに女性たちに問いかけた言葉。この言葉や私のふるまいは、いかに相手に対して失礼で、傲慢であっただろうか。当時、そんなことに気づく余裕はなかった。
ただ、ここで述べておきたいことがある。それは"過剰な評価、感動、賞賛" の働きかけは、慎重であるべきだということだ。先の中心メンバーの語りくちは、録音から再考するかぎり、あまりにも"過剰"だという印象を受けてしまうのである。
この過剰さは、被差別の文化や生活を、そうでないものと比べて「より低いもの」として扱う、当時の"常識的な信奉"を覆したいという研究者の思いから来ているのだろう。
『インタビューの社会学』桜井厚
聞き取り実践する研究者にとって必読。相互行為としてのインタビュー。
・「聞き取る」営みがもつ微細な権力性を自覚する
 聞き取りの後、「警察の尋問みたいやな」と捨て台詞を残していった女性。