『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』(トイアンナ)についてのすべてのヨミメモ


・トイアンナ
1985過ぎ生まれ。
英国四年の帰国子女。
慶應義塾大学の法学部卒業。
外資系企業でマーケティングを四年。
恋愛アドバイザー、消費者リサーチ、就職活動支援など。
◎目次◎
はじめに──恋愛障害だった私
序章 なぜ恋愛障害の人たちが増えているのか
第一章 愛されたいのに愛されない不器用な女性たち
第二章 女性を消費する「加害男子」に気をつけて!
第三章 危険! 思い込みが暴力化する「妄想男子」
第四章 あなたは過去と向き合えるようになる
第五章 自尊心を育てるエクササイズ
第六章 恋愛障害からの卒業
あとがきの前に──専門機関のご紹介
あとがき
・問題点
普通に愛されない
都合のいい女になってしまう
いい恋愛なんてもう無理
「恋愛障害」とは
 対等なパートナーシップを作ることができず長期的に苦しむこと。
 それらの人々の共通点→寂しさに耐えられないこと、寂しさをコントロールできないこと。
・本書の目的
恋愛障害を克服すること
・恋愛障害の克服法
1. 自分の恋愛障害パターンを知る
2. 寂しさの原因となる過去と向き合う
3. 原因を把握し、過去を克服、自尊心を取り戻す
4. 人から愛される人の行動を真似る
・統計
○交際経験なし (2015)
 20代男性→4割
 20代女性→2割
○新成人 (2016)
 モテたい→6割
 異性コミュ苦手→7割
○恋人欲しい20~30代(2014)
 独身男女 → 6割
○振られリスク怖れ告白したない
 20s男→ 3割
 20s女→ 半数
○自分に満足している = 自尊心
 10~20s → 46%
○恋人欲しい理由
 寂しい、甘えたい、がツートップ
○未婚の、愛するより愛されたい
 女性→6割
 男性→5割
結論→自尊心低く、寂しさを埋めて自尊心満たしたいが、能動的に動いて傷付きたくない、相手の愛し方は考えてない
西尾和美『機能不全家族』によれば8割の過程が親から愛情をきちんと受けなかった機能不全家族。
・恋愛障害パターン
 愛を受けず自尊心低いと、人と接する際に卑屈になり、したがって他者からも下に位置付けられる。
#メモ
愛されたい志向は白熊と同前提。
自尊心の低さと卑屈さのコミュニケーション→ 下位の者を自己愛的に所有する関係が現代、一般化してきていることの証左?
なぜ? 多様性ではなく序列化になった根拠、コミュニケーションが労働市場で求められるようになってから? それ以前は違った? 社会関係資本を無視した平等幻想による自己責任論によって?
卑屈コミュが常態化し、機能不全家族が8割なのであれば、むしろ、そうでない方が疾患的。彼らは時代の先端の人間像を体現してるがゆえに、尊敬される。なぜなら彼らこそ、サブカルで体現されてきた理想的な対等コミュで成功する人間だから。フロイト主義で親子関係に的を絞るのもいいが、それと対比的な、理想像という面も見他方が良いかも。
上下関係がコミュニケーションの基本の時代→二十歳の原点の時代。
過去の遡求的病理化の例→幼児性虐待→大人が子供の性を導く風習の村の話。
・恋愛障害克服!
1. 卑屈コミュニケーションの自覚
2. 対等コミュの行動パターン観察
3. 自尊心を回復しつつ2の模倣に努める
・同時に二人と付き合う女性の話
 普通の円満な家庭に育ったという本人の言質があるのに、これを病理化して原因として措定する。なぜこのような、フロイト主義的な社会的物語の構築に治癒効果があるのか? → 自らの源泉に遡れたということに、思考の訴求力があるから?
・元彼が忘れられない例
 元彼の美化→というより、理想像への執着?。亡霊とは、サブカル作品内な理想像? 理想像を除霊しよう!
・恋愛が短期間で終わる
 相手への意見や同調に、全否定か全肯定しかない。母性的抑圧の結果。交渉能力をあげよう。
・尽くし系女子
 男に服や髪型を合わせる。主従関係を作ってしまう。かつてならそれが受容できた時代もあったが、いまは理想像との対比で苦しむ。
 尽くし系女子の貢献により、モラハラ男が育つ。
 モラハラ男子も過去に両親から甘やかされてきたことが原因。
・過保護とネグレクトという矛盾する二項を、モラハラの原因とする
→ 両義的?イデオロギーの崇高な対象?何でもかんでも説明できる否定神学的なブラックホール、源泉か
→ 境界性パーソナリティ障害の原因説明によく用いられる。
→ 限界状況の場合を根拠にして中間地帯の両義性を活用、自己再構築の効用
・DV男の餌食になる女性
 幸せセンサーが敏感。ちょっとしたことで幸せ感じ、自分の価値の矮小化。ありのままを愛して欲しいというdv男の餌食になる。
参考→「だめんず・うぉ〜か〜」
社交性のある男は女性とフランクに付き合うが、ダメ男は健全な女性に相手にされないから、御し易い女性ばかり狙う、ダメな自分を受け入れてくれる女性を探して近づく。
・草食系の傾向
 恋愛障害の女性は消極的な人多い、かつ、誠実な男性には草食系多い→すると積極的に女性にアプローチするダメ男と、恋愛障害親和女性が結びつきやすい。
・不倫やせふれも恋愛だと思う恋愛障害
 無償の愛を求める女性と、甘やかしてくれる既婚者。
 彼らは、若い体を存分に楽しんでからら無責任にポイ捨てする。こちらを簡単に提供してくれる女性とみなしてる。
・貢ぐ女性
 相手へ価値を提供できない私には価値がない、という思考
#メモ
 これは非常に健全な書物だ。アート界隈の、メンタルヘルス的に病むことによってしか特別な自分としてのアイデンティティを保つことができない人間はこの本を100回読もう!
#メモ
 精神病レベルで苦しむ青少年に神経症的な因果関係の過去を構築することの是非
★重要★
・きちんと育まれた自尊心
 どんなことがあっても自分を愛せる、
 他者評価や仕事、家庭にトラブルがあっても、仕方ない・そんなこともある、と思って自分を受け止められる。
 そして、自分の寂しさに打ち勝てる。
★世間や男性の理想像に合わなければ自分を愛せず、人を愛することもできない→これが恋愛障害の正体だ!
・女性を傷つける男性の2タイプ
1. 加害男子 → 積極的に女性を傷つける
2. 妄想男子 → 女性へ自己本位なイメージを押し付け無意識のうちに女性を傷つける
・束縛男子
 過去のエピソード→ 母親の愛情が必要な時期に寂しい思いをした。
 例: 母親が幼少期に結核で長期入院しており、ずっと寂しい思いをしていた、兄弟に病弱な子がいて自分はあまり構われてこなかった。
! 母原論に近づいていく。働くマザーの罪悪感との調整をどうするか考える
・不倫男子の原因
「母親が共働きで構ってもらえなかった」
母親不在のエピソードの頻出。
or 学生時代モテなくて社会人デビューして劣等感埋める
・恋愛障害パターン
女性→ 自己犠牲
男性→ 他人をコントロール
・恋愛障害の男女の傾向性の性差
女性→ 思春期モテは相関性なし
男性→ 思春期モテず女性を恨む、または社会的地位をあげてモテて見返そうと考える
「ただしイケメンに限る」という妄想男子の思い込み
→ 自分の欲望を女性に投影してるだけ
・お見合いパーティーアンケート統計
恋人に求める最優先条件 by 20-40s未婚男女
男性→ 容姿31.1%(順位2)
女性→ 容姿11.2%(順位4)
#メモ
・フロイト主義的な遡行が治癒的効果を持つ理由
円錐形の時間のなかで、「両親」とは、変えがたい過去として立ちはだかる最大の審級。しかし今、自分は円錐形の先端にいて、あの時の、変えがたい審級の位置に立っている。あの時の確固たる神が、自分の位置にある。神としての自分は、変えがたい現在を、変え得る現在へと、変換させることができる。
・コップの水位
 いっぱいいっぱいだと、すぐ溢れて感情をコントロールできなくなり、自他を傷つける。
 余裕があれば→ 孤独でも耐えられるから、最悪、相手が離れていってもいいと思える。
「自分の意志を持った人」と評価され、自然と他人から尊重されるようになる。その結果、人に大切にされ愛される人になれる。
・ノート療法の例
自分がなぜ既婚者を愛してしまうのか、という問題設定→「人生で最初の記憶」を書き出す。
 例→ 一人でお留守番した、親がいなくて寂しかった
・十代の時の元彼と自分の記憶
「あ、この人もお母さんいないんだ」
自分も忙しい両親のもとで育ったので、母親があまり家にいない家庭環境だった人に共感しやすいのかもしれない。
「お母さんが忙しい家庭環境で育った男性に、シンパシーを感じやすい」
# 母原論、「メリー・ポピンズ」的な、働くマザーへの否定的評価をどう克服するか
ナラティブ・セラピー、物語療法。
過去の再構築。
寂しいからのいって誰かへ連絡することはやめる。寂しさはいずれ克服できるもの。ここで人に頼ると、いつまでたっても改善できないまま。
私のかつての恋愛障害は、母親が仕事で忙しくあまり家にいなかったことで生まれた寂しさに起因しています。
「相手と自分は他人なんだ」
#メモ
原因である「過去」を子供時代に期間限定しておけば、免責される。「今、お母さんがいなくて寂しい」と20歳過ぎの大人が言ってたら叱られるが、子供の頃の自分に憑依してこれを反芻すれば、許される。
☆自分を褒めるためのテクニック!
楽しい!
# コピーして冷蔵庫に貼る
恋愛障害の克服にとって最も重要なのは「私はこれでいいんだ」と自己受容できることです。そして、ありのままの自分でも愛される資格があると信じられるーーつまり自尊心が満たされている状態にあることです。
自分のことを愛せるようになると、一人の時間が楽になります。 人に媚びて自分を好きになってもらう必要もなくなります。必然的に、恋愛対象となるのは、きちんと自分を尊重してくれる人になります。
# 読了。素晴らしい本であった。