nekotool さんのヨミメモ

『日本辺境論』(内田樹) by nekotool

日本辺境論
内田 樹
出版社: 新潮社   出版日: 2009-11-01   ページ数: 255

「日本人にも自尊心はあるけれど、その反面、ある種の文化的劣等感がつねにつきまとっている。(中略)ほんとうの文化は、どこかほかのところでつくられるものであって、自分のところのは、なんとなくおとっているという意識である。おそらくこれは、はじめから自分自身を中心にしてひとつの文化を展開することのできた民族と、その一大文明の辺境諸民族のひとつとしてスタートした民族との違いである。」(梅棹忠夫)
「私達はたえず外を向いてきょろきょろして新しいものを外なる世界に求めながら、そういうきょろきょろしている自分自身は一向に変わらない」(丸山眞男)
戦後の調停制度普及のため委員に配布された「調停かるた」
・論よりは義理と人情の話し合い
・権利義務などと四角にもの言わず
・なまなかの法律論はぬきにして
・白黒を決めぬところに味がある
要するに
・和を以て貴しと為す
から変わっていない
「世界標準に準拠してふるまうことはできるが、世界標準を新たに設定することはできない」、それが辺境の限界です。ですから、知識人のマジョリティは「日本の悪口」しかいわないようになる。
宗教性の出発点は何よりもまず、「私を絶対的に超越した外部」を構想できる能力と、おのれの無知と未熟を痛感する感受性である。