nekotool さんのヨミメモ

『結婚と家族のこれから 共働き社会の限界』(筒井淳也) by nekotool


・家父長制の成り立ちまとめ
 血統重視が原因。
 血統重視は、武家においては「先祖の手柄」(暴力行使=男)や「官職と家の結びつき」(武家貴族で男が持っていた政治権力が家庭にも影響)により要請された。基本的に、生産経済外の「不自然な」要請による。
 農家は生産経済上、共同作業のため血統は重要ではない。また商家も経営能力に血統は重要ではなく、優秀な社員、奉公人から選ぶ傾向にあった。
・「家の成立」と「権力」
 農業、商業、工業、サービス生産においても同様、個々人の才覚や共同作業の円滑な遂行が重要であり、血統すなわち誰の子かは重要ではない。したがって経済原理からは、血統重視と、男性支配、家父長制といった家族体制は演繹できない。
 家父長制とは、経済的生産の効率を無視し抑え込んでも、支配階層の男性が既得権を維持するため無理にねじ込んだ不自然な仕組みである、というのが筆者の考え。

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界
筒井 淳也
出版社: 光文社   出版日: 2016-06-16   ページ数: 260