yuhr さんのヨミメモ

『身体のリアル』(押井守、最上和子) by yuhr


あの当時の舞踏の稽古ってものすごかったんですよ。気が狂っちゃう子がいたり、自殺する人がいたり、日本刀の真剣を振り回したりとかね、そんな稽古をしてたんですよ。でももうそんな極端なことはする必要はない。壁にぶつかっていったり、そんなことしなくていい。暴れたりしなくていい。静かなものであってもいいけど一歩一歩確実に自分が生まれ変われる。で、なかから生まれてきた自分とは確かなものであって、人の目を気にしたり、なんだかんだ自分に執着して壊れたくないと余計に執着して、すごく苦しいくせに執着してるじゃないですか。そういうことじゃなくて少しずつ生まれ変わって、なかから生まれてきた自分というのは自信に満ちあふれた、疑う必要のない自分をそこから誕生させるんだということもひとつの目的なんですよね。

身体のリアル
押井 守、最上 和子
出版社: KADOKAWA   出版日: 2017-10-04   ページ数: 352