yuhr さんのヨミメモ

『おんな紋―血縁のフォークロア』(近藤雅樹) by yuhr


蚊帳は、遮蔽物であるがゆえに、結界とも感受されていた。雷が鳴ったときには蚊帳のなかに入るとよいという俗信があったことは、よく知られている。蚊帳は、魔性のものや、厄災を逃れるための呪具でもあった。
生命誕生の神秘を司るべく生まれてきた女性の、母親から娘への呪術的な霊力の継承という行為が具現化した姿
出産にあたり、女性が生家に帰ることは象徴的である。

おんな紋―血縁のフォークロア
近藤 雅樹
出版社: 河出書房新社   出版日: 1995-01-01   ページ数: 258