yuhr さんのヨミメモ

『おんな紋―血縁のフォークロア』(近藤雅樹) by yuhr


村方の場合には、衆から飛びぬけた「長者」という存在が、ひとつのエリアを形成していて、こうした地域の長者の娘が嫁ぐ先を、そのエリアのなかで同格の家を探すことは困難であったから、必然的に遠隔地との婚姻をおこなわざるをえなかったし、そうでなければ、支配地域内の民に降嫁するほかなかった。このようなときに、母親ゆずりの女紋というものが必要とされ、成立することになったのではないか。

おんな紋―血縁のフォークロア
近藤 雅樹
出版社: 河出書房新社   出版日: 1995-01-01   ページ数: 258