yuhr さんのヨミメモ

『ひとつではない女の性』(リュス イリガライ) by yuhr


外で、あなたは、あなたと関係ない秩序にあわせようとする。あなた自身から遠ざかり、あなたの前に現れるものすべてと混じりあう。あなたのそばにくるものすべての身振りをまねる。あなたに触るものすべてになる。自分を見つけ出そうと一生懸命になって、かえって、途方もなく、あなたから、わたしから、遠ざかってしまう。
わたしに話して。話せないの? もう話したくない? 話さないようにしてる? 黙っていたい? 白いまま? 処女のまま? 内にいる処女を取っておきたい?でも他のひとがいなくちゃ処女もないのよ。押し付けられた選択で、そんなふうに自分を苦しめちゃだめ。わたしたちの間じゃ、処女と非処女の分断などない。わたしたちを女にするような出来事などない。生まれるずっと前から、あなたは無垢のままあなたに触ってるんだから。あなた(わたし)の体の性器は、何かの操作によってわたしたちに与えられたんじゃない。

ひとつではない女の性
リュス イリガライ
出版社: 勁草書房   出版日: 1987-11-01   ページ数: 306