yuhr さんのヨミメモ

『自己と他者』(R・D・レイン) by yuhr


日常の事態とは、ある連鎖的集団の空想体系のなかで、安住しうる境地にとどまっているということである。このことは、一般に〈アイデンティティ〉もしくは〈パーソナリティ〉を持っていると称される。われわれは、われわれがそのなかにあることを決して自覚しない。われわれは脱出することを夢見ることさえ決してない。われわれは、脱出しようとする人々を、たわけもの、悪者、狂者として、大目に見たり罰したり治療したりし、そしてわれわれもまたそうなるに違いないと自分自身に言いきかせる。

自己と他者
R・D・レイン
出版社: みすず書房   出版日: 1975-09-26   ページ数: 240