yuhr さんのヨミメモ

『血と言葉―被精神分析者の手記』(マリ・カルディナル) by yuhr


私は母に誇りに思われたかった。母に捧げたのは私の力であって、不快感や恐怖心ではなかった。しかし、この晩、母が私に示したあたたかい思いやり、馴れ合い、親密さをみて、私は自分が誕生した際に母から授かったのは死であり、母が返してほしいと願ったのも死であり、二人の関係、私が長いあいだ求めていた関係も死であったことを悟った。私はそれに戦慄した。

血と言葉―被精神分析者の手記
マリ・カルディナル
出版社: リブロポート   出版日: 1983-04-01   ページ数: 334