yuhr さんのヨミメモ

『特性のない女―女であることの精神分析的素描』(アニー アンジュー) by yuhr


象徴化作用とは対象との遭遇の逆であって、感覚的隣接を、情動的、創造的隣接に置き換える。凝視される対象には最小限の感覚的性質のみが残っていて、この対象の不在を悩ましく喚起し、その穴の周縁で自我は、対象の享受もしくは非-在によって消失するのである。対象が作り出すこのような心的葛藤を解決するために、ヒステリー患者のうつろな身体のなかで、象徴が病症と結びつく。正常の経緯においては反対に、失われた身体接触は、ことばに道をひらく。