yuhr さんのヨミメモ

『声の文化と文字の文化』(ウォルター・J. オング) by yuhr


さて、韻律にしたがって制作する詩人であればだれでも、当然、あれこれの韻律上の必要にのっとって語の選択を決定することになる。しかし、一般に思いこまれてきたことは、韻律的にふさわしいことばは、ひらめくようなほとんど予想できないしかたで、詩人の想像力にいわばおのずからすがたを現すのであって、そうした詩人の想像力は「天才」(すなわち、本質的に説明不可能な能力)の領分に属するものだ、ということである。

声の文化と文字の文化
ウォルター・J. オング
出版社: 藤原書店   出版日: 1991-10-31   ページ数: 405